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プラテー・・・Opéra Comique ・・・2014/3/27 [オペラ]

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Music direction, Paul Agnew
Directing and lighting, Robert Carsen

Platée, Marcel Beekman
La Folie, Simone Kermes
Thalie, Virginie Thomas
Mercure, Thespis, Cyril Auvity
Clarine, Amour, Emmanuelle de Negri
Jupiter, Edwin Crossley-Mercer
Momus, João Fernandes
Cithéron / Momus du Prologue, Marc Mauillon
Junon, Emilie Renard

 行けるときに観たい演目があれば幸運、ないのが普通と思わなくてはいけないのですが、今年はイースターが4月20日ということもあって、例年観ている『パルジファル』をどこもやってなかったのは残念至極。
いやいや『パルジファル』は新国が待っているのでOKとしましょう。

 ヴェルサイユやドロットニングホルムを経験すると小さな劇場でバロックを聞く心地よさがほとんど癖になりつつあり、今回ちょうどパリのオペラコミックで『プラテー』をやっていたのは幸運でした。
もう少し早くに行ければヴェルサイユで『アルタセルセ』も観れたのですが、それは贅沢すぎるというもの。


 今年はラモーの没後250年という記念年ということもあって、ラモーはあちこちでやっているようですが、バロック好きのフランス人のこと、劇場前にはチケットを求める人も数人いました。

 ラモーといえば何年か前にガルニエで当時の上演形態を再現した美しいHIPで鑑賞することができましたが、今回は対照的に演出はモダンな読み替えです。
ジュピターはファッション界の帝王カール・ラガーフェルド。
シャネルもどきのマークがついたショッピングバックがまるで福袋のよう。
このカール・ラガーフェルドが登場すると何故か観客に大うけ。
考えてみると80年代にモデルのイネスを擁して一大ブームを巻き起こして以来、その座を確固たるものとして君臨しているのですから、正に帝王です。
奥さんのジュノン役の人も遠目で見るとイネスのようでした。
コメディということでパリの観客が大人しく聴いているか?少々不安だったのですが、何故か笑いが起こったのは帝王カール・ラガーフェルド登場場面くらいで、他は笑いまみれになることなく、みんなすごくよく聴いてました・・・感心感心・・・って言ったらパリの人に失礼、怒られますね^^;

 その演出ですが、まるでホテルのカフェのようにテーブルが並んで、ワイワイとお洒落な恰好をした登場人物がテーブルを囲むシーンがあり、どこかで見たことあると思ったら、スカラ来日公演の『ファルスタッフ』と一緒で、そこで演出がカーセンだったことを思い出し・・・
ファッション業界の設定はお洒落度が高く、粋で楽しいものでしたが、ダンサーたちの踊りが猥雑な場面があり、そこで同じカーセン演出のエクスで観た『リゴレット』を思い出したのでした。
カーセンは5,6年前のほうがはスマートでクールな演出をしていたような気がします。
混然としたシーンでもスポットライトなどで、明確に観客に意図を伝えて上手さを感じさせてくれたのですが、このところ過ぎたるは及ばざるがごとしと思わざるをえないシーンに遭遇することがしばしばです。
ダンスはまるで人気グループ、パフュームの振付のように腕を動かすモダンダンスですが、プロのダンサーたちの踊りは腕の動きにとどまらず、それに続いて全身までクルクルクネクネ展開し、最初はそのモダンダンスがバロックの音楽に合っているのが新鮮で面白いと思ってました。
ところが最後の結婚パーティの場面、舞台上が人であふれる中、あちこちで男女の下着姿のダンサーたちがクルクルクネクネと絡み合うのがあまりに長い間展開されるのは嫌気がさしてしまうほど。
それでもエクスの『リゴレット』のように、ここぞという場面で裸の曲芸を出すようなことはなかったので、上記の場面以外は楽しく、面白い演出という印象ではあります。
それに猥雑に感じる場面も日本人の感覚ということであって、パリの人たちにはどうということはないのかもしれませんし、[猫]の脳みそではピンとこなかっただけで、雑多な中からでも意図を読み取れた人もいるのかもしれません。

 タイトルロールのビークマンはオランダの人で大柄な人なのですが、足もきれいにお手入れしたのでしょう。
太ももなど色気ムンムンで、こういう女の人っているなーと思ってしまいました。
穏やかで優しくまろやかな独特の歌声は重唱や合唱に埋没することなく、正にハマリ役。
時々甘く鼻にかかったような声に聞こえるときがあって、ボーイ・ジョージを思い出してしまいました。
メルキュールとシテロン役も良く、三人の重唱は極上で、カーテンコールでもこの3人が大きな賞賛を受けてました。

 フォリーはファッションショーに出演するスター歌手という設定で、正にパフュームのようにダンサーたちを引き連れて踊ったり、歌うときはマイクを持って歌ったりするのですが、もちろんマイクは単なる小道具です。
ケルメスはキラキラした衣装同様、輝かしい声で熱い華やかさがあるのでいかにもスターという設定にピッタリ。
ただカーテンコールで上記の3人と同じくらい賞賛があってよいと思ったのが、そこまではいかなかったのはフランス語のせいか?それともパリの観客はもっとリリックな方が好みということなのか?

 クリスティーが指揮を執る予定だったこの公演はアン・デア・ウィーンとの共同制作ですが、2月のウィーンの公演のときからクリスティーは体調不良のためアグニューが振ったようです。
パリでもまだ病気療養中ということでアグニューが振りました。
このポール・アグニューは自身もテノールでプラテーも歌ったことのある人らしいです。
バロック音楽にお洒落でモダンな演出の妙、歌手に適役を得て合唱も素晴らしく、満足感の高い公演でした。

それにしても話そのものは残酷(vv。

コミック座のサイトでYou-tubeをあげてるので、様子を少しご覧いただけます。→ こちら


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