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アンナ・ボレーナ・・Gran Teatre del Liceu・・2011/2/18 [オペラ]

ボレナ4.JPG
プジョル、ブロス、ガランチャ、ユルケヴィッチ、グルベローヴァ、オルフィラ、プリナ

Anna Bolena / Gaetano Donizetti

Conductor Andriy Yurkevych
Stage direction Rafel Duran
Scenography Rafa Lladó
Costumes Lluc Castells
Lighting Albert Faura
Choreography Ferran Carvajal

Anna Bolena Edita Gruberova
Giovanna Seymour Elina Garanca
PercyJosep Bros
Enrico VIIISimón Orfila
Smeton Sonia Prina
Lord Rochefort Marc Pujol
Sir Hervey Jon Plazaola

バルセロナは10年以上前に知り合いが在住していたので来たことはありますが、リセウ歌劇場に入るのは初めてです。
久々のバルセロナで心細かったのですが、偶然にも同時期にロンドン在住の皆さんも同じ公演を観にいらっしゃるということで、大変お世話になり楽しく過ごさせていただきました。

席は平土間最前列でしたが、最前列でもオケのバランスは悪くなく、何より音が良い劇場だと思いました。
少々気になったのは空調で、急にスーっと冷房が効いて寒くなることと・・・
観客が熱すぎる^^;こと。

グルベローヴァがリセウに登場するのは2年ぶりくらいだと思いますが、音楽が鳴っているのに登場しただけで拍手が沸き起こったのはMETでフローレスが登場した時以来 ・・・
今回はまた人気絶頂のガランチャも一緒ということで、2重唱の後やそれぞれのアリアの後で拍手が鳴り止まなくなって再度舞台に戻って挨拶したり、その場でお辞儀をしたり、ということが何回かありました。
グルベローヴァとガランチャの人気の凄さを物語っている公演ということでしょう。

この二人の他、出演者達がそれぞれの役柄に集中し、素晴らしい歌唱を披露してくれたので満足感が高い公演となったのはもちろんですが、一人一人のパフォーマンスを際立たせ、緊張感を保ちながら絶妙に繋げて作品の美しさを伝えていたのがユルケヴィッチ指揮の演奏でした。
ユルケヴィッチは大野和士のもとでアシスタントをしていた時期もあるそうで、まだ若い人のように見えますが、作品を研究し準備万端で望んでいるように思えました。

衣装はエンリコのマントだけヘンリー8世の時代のものに見えますが、他は現代的です。
演出は舞台を3段階に作り、中央に階段が設けられてます。
一番下の段は襖のように扉があり、場面ごとに開けたり閉めたり、中には警備室のようにTVモニターが並べられそれを監視している人が座ってたりします。
アンナ・ボレーナの行動が監視されているという意味でしょう。
平土間に座っているとやはり一番上で歌われると若干声が響かなくなりますが、出演者が下と上で別れて歌うことはほとんどないので、それ程気になりませんでした。

まず真っ先に登場するのがカラス軍団。
カラスの被り物をした人達がぞろぞろと大勢登場します。
このカラスは舞台換えで襖の開け閉めをしたり、家具を移動したりで黒子の役割もしますし、コーラスやその他大勢の間にさりげなく?混ざっていたりするのですが、当然いつも目立ちます^^;
本物のカラスのように首を微妙に動かすのが不気味でもあり、妙にかわいくもあり、不思議な存在です。
これは舞台を通して常に不吉なことを暗示しているのだと思ってはいましたが、ロンドンからいらした方がロンドン塔のカラスだと教えてくださって、なるほど・・でした。
ドレスデンで見た「リゴレット」でも動物や鳥の被り物をした人達が登場してファッショナブルな感じがしましたが、パクリ?かも?・・・・
セット、演出は象徴的なものではありましたが、不自然さもなく、全体的にシンプルでクールな雰囲気が良かったです。

グルベローヴァは役に集中し、強弱緩急コントロールされた緊張感のある歌声で感情が溢れだすよう・・・
高音で時折声が出にくそうに思えたのがやや気になるところではありましたが、今回もも観客を魅了しました。
コロラトゥーラは「ロベルト・デヴェリュー」の方が堪能できたのですが、今年の来日公演も好調であるよう願ってます。

ガランチャを聴くのは初めてでしたが、期待通り、そのまろやかで良く通る声は美しい容姿と重なって光輝くようです。
演技と歌声には後ろめたさと戸惑いとの微妙なニュアンスが込められ、2幕1場のグルベローヴァとの2重唱の後、拍手が止まなくなってしまったのも当然でしょう。

パーシーのブロスは今回3回目になりますが、いつも安定していい声を聴かせてくれて、贅沢を言えば力強さがあれば・・・と書いたことがあるのですが、今回は充分に力強い歌声で、正義感とアンナへの思いがヒシヒシと伝わる熱演でした。
最後のアリアでちょっと息切れぎみになってしまったのが、唯一惜しかったところで、カーテンコールでブーした人がいましたが、ブラボーの方が圧倒的に多かったですし、全く不当なブーでした。

エンリーコのオルフィーラは粗さを内包した威厳のある声で、傲慢で自分勝手な王にピッタリ・・・

スメトン役のプリナはズボン役ですが、ワンパクな男の子のよう^^;でも歌はしっかりで聴き応えがありました。

ロシュフォールは発表当初、ボアズ・ダニエルだったと思うのですが、この役だけはキャスト・チェンジでちょっとガッカリ・・・・決して悪くはありませんが、存在感が薄かったです。

カーテンコールはいつものように大変なブラボーの嵐で延々と続きました。

終演後、出待ちをしたのですが、大変な人だかり、首尾よくサインをゲットできましたが、グルベローヴァもガランチャもとってもきれいで素敵です。

ボレナ2.JPG

ガランチャ、グルベローヴァ











500
ガランチャ、ユルケヴィッチ、グルベローヴァ












3.JPG

オルフィーラ、ガランチャ、ブロス











グルベローヴァのファン・サイトによると、2012年ウィーン国立歌劇場の来日公演で「アンナ・ボレーナ」を歌うようです。
今回は2012年まで待とうと、最初は行かないつもりだったのですが・・・・
23日からのBキャストが当初デヴィーアではなく他の人だったのが、キャスト・チェンジでデヴィーアが歌うことになったので行く決心をしました。
ところが降板となってしまったのは残念ですが、デヴィーアやグルベローヴァ、ドミンゴといった永年オペラ界に貢献してきた方々にはブツブツ言う気にはなれません・・・・言うのも失礼ですしね。

デヴィーアは昨年の来日公演でさすがのヴィオレッタではありましたが、指揮者との息が今ひとつで・・・こんなものではないはず・・・という思いも残っているので、また聴ける機会を願ってやまないのですが・・・

楽しみのひとつは失っても、今回グルベローヴァとガランチャという豪華キャストでこの公演を鑑賞できて幸せでした^^。
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hbrmrs

以前、グルベローヴァが定期的に出演していたのが、ウィーン、ミュンヘン、チューリッヒ、そしてこのリセウでした。その後チューリッヒは喧嘩してしまいましたけど、バルセロナは(ちょっと間隔が開いたとはいえ)今でも出演しているのですね。私のリセウの唯一の鑑賞体験もやはりグル様出演の物でした。

リセウ大劇場はビルの中にあって外観はそうでもないですけど、中は綺麗ですよね!火事から大改修で見事に復興しました。kametaroさんの記事を読んでまた行きたくなりました。

一滞在でアンナ・ボレーナとパルジファルを特上のキャストで観られるなんて、最高じゃないですか!!
by hbrmrs (2011-03-02 20:10) 

kametaro07

hbrmrsさま
>その後チューリッヒは喧嘩してしまいましたけど
そうですか。
それでもまた折り合いがついたのか?
ファンサイトでスケジュールを見ると2012年からまたチューリッヒに出演するようです。
http://www.gruberova.com/sched.htm
注目は13年の「異国の女」。
これはロイ演出となってますから、コンサートではなくオペラ公演のようですし、ミュンヘンのコンサート形式の後ではありますが、ロール・デビューのようです。
>一滞在でアンナ・ボレーナとパルジファルを特上のキャストで観られるなんて
レパートリー制じゃないのに今回2公演観れたのはラッキーでした。
ぜひまたいらして下さい・・・って言われなくてもきっといらっしゃいますよね^^。
by kametaro07 (2011-03-02 23:37) 

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