So-net無料ブログ作成
検索選択
前の20件 | -

欧州各劇場2012/13シーズン [シーズン・プログラム]

留守中に来シーズンのプログラムを発表した劇場もありました。
まだ書いていない劇場について、気になる公演をメモしておきます。

劇場名をクリックすると来シーズンのプログラムへ、演目をクリックするとキャスト表へリンクします。


ベルリン州立歌劇場(シラー劇場)

何が最も聴きたいかといえば、
リンデンでスカラ・ベルリン・リング
しかし、なにせ小さなシラー劇場での上演ということで、二の足踏んでます。
新リンデン、オープン後まで待つとするか?
それよりも小さなサイズならではの演目やマイナー演目が目白押しなのが、注目でしょう。

いくつか興味のあるものを取り上げると
プレミエ
ワグナー『さまよえるオランダ人』
ハーディング指揮、フォレのオランダ人。
プレミエといってもバーゼル劇場との共同制作ということで、写真があり、読み替えなしの普通の演出のような?

モーツァルト『女庭師』11月24、27日 12月1、8、15日  4月6、11、19日

マルタン『魔法の小瓶』5月25、29日 6月1、7、9、13日

細川『班女』、細川作品はこの他、再演に『松風』も。

再演
ウェーバー『魔弾の射手』
マックス映画と同じミヒャエル・ケーニッヒ。

シュトラウス『バラの騎士』
毎年、ご近所のお付き合いのようにいくつかの公演で指揮を執るラトル、もちろんオクタヴィアンはコジェナー、元帥夫人はレシュマン

プッチーニ『トスカ』
出演者を変えて何公演かありますが、2月がトスカにダニエラ・デッシー、カヴァラドッシにシコフ。
T・J・マイヤーの悪役、スカルピアも聴いてみたい。

ところで、ここの『蝶々夫人』の演出は写真で見る限り、メトのギャグのような衣装と違って、少々の違和感はあっても意外と普通のよう・・・
もちろんメトはメトで細部にこだわらず、引いて見るときれいそうだったですが・・・・。



ドイチェオパー・ベルリン
全部調べるのも面倒なので、後で観たいものがみつかるかもしれませんが、
とりあえず、興味があるのは2演目
この4月にプレミエだったホルテン演出の『ローエングリン』の再演が来シーズンもあります。
タイトル・ロールはミヒャエル・ケーニッヒとプレミエでキャスト・チェンジで歌ったフォークト。
悪役のローエングリンだそうなので、おもしろそうです。

ベルリオーズの『トロイアの人々』にガランチャ出演


アン・デア・ウィーン劇場
なかなか興味深い公演が多いところ
プッチーニ『三部作
次期バイエルン州立歌劇場の音楽監督キリル・ペトレンコ指揮、ミキレット演出
パトリシア・ラセットがジョルジェッタとアンジェリカの二役、ロベルト・フロンターリがミケーレとスキッキの二役

ヒンデミット『画家マティス
ベルトラン・ド・ビリー指揮、タイトルロールはヴォルフガング・コッホ

プレミエ ロッシーニ『オリー伯爵
チューリッヒとの共同制作なので、観たことのあるプロダクションですが、キャストが同じなのはバルトリだけ、オリーにブラウンリー、ランボーにスパニョリ

プレミエ ベートーヴェン『フィデリオ
アーノンクール指揮、出演はバンセ、プロハスカ、シャーデなど。

プレミエ ベルリオーズ『 ベアトリスとベネディクト
レオ・フセイン指揮 ホールテン演出 
ベアトリスがマレーナ・エルンマン、ベネディクトがベルナール・リヒター


以下二つの劇場は参考までにリンクのみ

ジュネーヴ大劇場

フランクフルト歌劇場
プレミエ
再演

ドン・ジョヴァンニ・・・新国立劇場・・・2012/4/29 [オペラ]

【指 揮】エンリケ・マッツォーラ
【演 出】グリシャ・アサガロフ

【ドン・ジョヴァンニ】マリウシュ・クヴィエチェン
【騎士長】妻屋秀和
【レポレッロ】平野 和
【ドンナ・アンナ】アガ・ミコライ
【ドン・オッターヴィオ】ダニール・シュトーダ
【ドンナ・エルヴィーラ】ニコル・キャベル
【マゼット】久保和範
【ツェルリーナ】九嶋香奈枝

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

当分何も観たくないと言いつつ・・・
ご贔屓と言っても過言でないキーちゃん(キフィエチェン、一般的表記はクヴィエチェン)が来日する公演とあって、ずっと前にチケットを確保してないはずはないのでござる。
本当は3月のメトの愛妙がダムラウ、フローレスとの共演だったことに加えて、同時期、他に観たい公演もあって行きたかったのですが、その頃は大真面目にアップアップしながらお仕事していたので、休みが取れず・・・・無念。
ということで、[猫]にとっては2010年にミュンヘンで観たドンジョ以来のキーちゃんの公演。
本当によくぞ来日してくれました!
評判も上々のようで、[猫]としては、だから言ったっしょ!というところ
失礼・・・皆様とっくにご存知だったに違いありません。

演奏は少々速めながら、自然な流れでアリアはゆっくりと歌わせるところあり、
地獄落ちはバーンとアクセントを強めで盛り上げる
メリハリがあって、全体の印象としては痛快時代劇風といったところ
所々でガンガン行きましょうといった部分もありましたが、最後まで楽しめました。

痛快といえば、ミュンヘンのドンジョもそうでしたが、
今回は、現代的な演出で音楽的にアクセントを抑え目にした軽い痛快さとは一味も二味も違うものでした。
古典的な衣装を身につけると、速めのテンポでハギレよく歌いながらも、品格のある声が一段と冴え渡って聞こえました。
もちろんセレナードはゆっくりと、甘く、うっとり。

決して大柄ではないのに、大柄に見えるほど、演技のツボも心得たものです。
剣の立ち回りはスマート
2幕エルヴィーラのいる窓辺の下で歌いながら、レポレッロにこうするんだとジェスチャーで指示する様子には自然と観客から笑みがこぼれました。
これは、もちろんマネをするレポレッロ役の平野さんも上手だったこともあります。
地獄落ちは一人芝居状態ながら、声も演技も緊迫感あふれるものでした。

そんな中、ミュンヘンでのドンジョと最も違って見えたことは・・・
貴族の衣装での立ち振舞いを見ていると、孤高の人にも見えてきたことです。
公演を観た後、新国のサイトのインタビューを見たのですが、
その中で、ドンジョは心を病み、死だけが経験したことのないことであるから挑戦した、死をのぞんだというコメントがあって、なるほどと納得するところがありました。
一方で、それって自殺、心を病んでいるということは罪悪感に苛まれたということなのか?という疑問が出てきました。
今までは、ドンジョはあくまで自身が悪だとは全く認識してないからこそ悪なのだ
と思っていたのですが・・・・
実は深層心理で自分でも気がつかないうちに罪悪感に苛まれていたというのもありですね。
しかし、その辺は見る側の解釈でもあり、個人的にはどっちも可。
演出もいろいろ、演じる出演者もいろいろ、人生いろいろ。
そういえば、パリのドンジョは心が病んで孤独に苛まれているようでした(ただし自殺ではない)
スカラは最後に登場したことで、永遠たる悪の象徴のようなドンジョ。
ドンジョは今回で6回目の鑑賞、全て違う演出でしたが、いろいろだからこそ面白い!

インタビューによると、ドンジョを歌うのはあと5~7年と考えているそうですが、これからもまた違った魅力のドンジョを披露してくれそうです。


他の出演者の人たちも役になりきって好演してましたが、
特にアンナ役のミコライがたっぷりとした声量で、とても丁寧に歌っていたのが印象に残りました。

オッターヴィオ役のシュトゥーダがアンナのサポート役という役柄になりきっていたせいなのか???
ほとんど下僕のように、僕は目立たないようにします状態。
なんだかとってもいい人に見えました。

演出がカサノヴァをイメージしたということで、ベネチアが舞台ですが、
床が黒一色で水面のように反射するのが美しく、
現代的感覚で、象徴的に巨大人形が登場したりするのも面白い。
特に大きな読み替えがあるわけではなく、どうということはないと言えないこともない演出ですが、
視覚的にきれいで、構成もよくできていると思いました。


バラの騎士・・・Wiener Staatsoper・・・2012/4/15 [オペラ]

Jeffrey Tate | Dirigent
Otto Schenk | Regie

Nina Stemme | Feldmarschallin
Kurt Rydl | Baron Ochs auf Lerchenau
Elina Garanca | Octavian
Miah Persson | Sophie
Franz Grundheber | Faninal
Simina Ivan | Marianne Leitmetzerin
Michael Roider | Valzacchi
Janina Baechle | Annina
Wolfgang Bankl | Polizeikommissar
Wolfram Igor Derntl | Haushofmeister bei der Feldmarschallin
Benedikt Kobel | Haushofmeister bei Faninal
Wolfgang Bankl | Ein Notar
Ho-yoon Chung | Ein Sänger

ガランチャ復帰後、初のオペラ公演です。
なおかつ、元帥夫人はシュテンメ!
となれば、見逃す手はありません。
チケットはずーっと売り切れ状態だったので、立ち見覚悟だったのですが、1週間ほど前に5,6席出てきたので、無事座ってみることができました。

久々の平土間での鑑賞でしたが、観客の雰囲気は何か特別のものがあり、ほとんどセレブ社交界。
無作法な服装は避けるよう心がけてますが、[猫]の存在そのものが場違いでした^^;

開演前、舞台が照明で照らされ、何かアナウンスがある雰囲気になって、観客席にはざわめきが・・・
キ・キャスト・チェンジ~?
オックス役のリドルが登場、名前を忘れてしまったのですが、2名の歌手の方にこの公演を捧げますとのスピーチ。
キャスト変更ではなかったと思った次の瞬間、
劇場関係者が引き続き登場し、
まさか今度こそ・・・キ・キャスト・チェンジ~?
指揮のマエストロ・テイトが具合が悪いのですが、降板せずに指揮を執ります
とのアナウンス、
ホっ・・・でした。

本当によくぞ指揮を執ってくださいましたマエストロ!
まさにウィーンでしか味わえないであろう極上の響きの「バラの騎士」を自然な流れで物語ってくれました。
以前ここウィーンで同じ公演を鑑賞したことがありますが、オケの奏でる音楽はその時とは違う、格別のものがありました。
指揮者の違いということもあるでしょうが、観客の雰囲気、注目度は、オケも特別の気概を持って臨んだに違いありません。

シェンクの演出は古典的な美しさ、
あーったり前、と言ってしまえば、あーったり前のものですが、
あーったり前であろうとなかろうと、有無を言わせないだけの圧倒的な輝きに満ちた演奏でした。
その流麗な音楽の中、出演者達は生き生きと、至極当たり前のように、歌も演技も登場人物そのものの自然さで、終始観客を惹きつけてくれました。

久々のガランチャ、
[猫]にとっては、1年と2ヶ月ぶり、リセウの『アンナ・ボレーナ』以来です。
始まってしばらくは・・・・・???
この前2公演、声がよく響くプラハの劇場で聴いていたことが、どうも影響していると思われ、
ガランチャの声のサイズが小さくなったような、(・3・) アルェー?
シュテンメの声も同様でしたが、シュテンメの方がそれほど気になりませんでした。
考えてみると、ガランチャはリセウ、シュテンメはスカラとチューリッヒで聴いたわけですから、比較的声がよく響く劇場で聴いたのでした。
それでもガランチャの姿には舞台に立つために生まれてきた人だと思わされます。
オックスとのやり取りで、時折見せる顔芸は最高!
くっきりとした目鼻立ちと陶器のような肌はまるでティンカーベル、
お茶目に、思いっきり、気取りなく表情を変えるのがなんともキュート!
歌も決して悪かったわけではなく、以前聴いた時より、声量がちょっとコンパクトになったような印象がしただけで、しっとりとまろやかな心地よい歌声は健在でした。

シュテンメはここウィーンではロール・デビューとのこと。
凛とした品のよい元帥夫人で、相変わらず、どの音域でもきれいに前に声が飛んできました。
一幕最後、心の葛藤を見事に表現していて、なおかつ、その後に続いた演奏、弦の一音のなんとせつなく物悲しく響くこと!
胸にしみるシーンでした。

ゾフィー役のペルソン(パーション?)はガランチャとの声の相性がなかなか良くて、好演。

有名な3重唱はウットリ。

さて、シュトラウスは当初、タイトルを『オックス』としたらしいですが、リドルのオックスを見ていると、さもありなん、主役と言ってもよいほどの活躍でした。
ドレスデンのボリスでピーメンを歌った人ですが、キャスト表がなかったら同一人物とは気づきません。
なんだか素のまま、ちょっと舞台に立ってみました、というくらい・・・
こともなげに良い声を深く響かせながら、傲慢でイヤらしいのに、どこか情けなく、普通にトボケまくる。
リドルさんご自身、嫌なヤツなんだけど、憎めないキャラなんだワ、きっと。
( ・g・)うそーん 

この公演が普通でない、観客もオケも特別な雰囲気だったということは、当然キャストも特別だったわけで・・・
ファニナル役にはグルントヘーパー。
歌が文句なしなのは当然ですが、演技も生き生きと、存在感のあるファニナルでした。

当然カーテンコールは大変な盛り上がり



ところで、最近のウィーンは観光客のマナーの悪さが散見されるような話を聞きましたが、今回はいかにも観光客という人はほとんど見かけず、地元の名士の集いといった趣でした。
と言いつつ、自分だって観光客の一人なわけですが・・・^^;
場違いでもなんでも、もぐりこめて幸運でした。

続けて贅沢三昧の旅行をしてしまったので、
かなり食傷ぎみ・・・
もう当分何も観なくてよいかな・・・・(・。・)
当分っていつまででしょう・・・・???

ミラノ・スカラ座2012/13シーズン・プログラム発表 [シーズン・プログラム]

既に一部は発表になっていましたが、
H/Pで全て発表されました。
http://www.teatroallascala.org/en/season/opera-ballet/2012-2013/opera-ballet.html


オープニングの「ローエングリン」Dec. 2012: 7, 11, 14, 18, 21, 27

興味があるのは王の伝令にルチッチ!
Direttore Daniel Barenboim
Regia Claus Guth

Heinrich der Vogler René Pape
Lohengrin Jonas Kaufmann
Elsa von Brabant Anja Harteros
Friedrich von Telramund Tomas Tomasson
Ortrud Evelyn Herlitzius
Der Heerrufer des Königs Zeljko Lucic

もちろんパーペも聴きたいですが・・・

どしてもっていうんだったら、行ってあげても良いヨ
というレベルだな・・・・・まいど意味不明m(__)m

タイトル・ロールがキャスト・チェンジになったら、絶対に行きたい!
この方はイタオペの方が圧倒的に似合うと思います。

今まで4回も聞いてますが、輝かしさがありません。
重さはあっても一度も力強いと思ったこともありません。
この方の良さは輝かしさでも力強さでもありません。
むしろ人間の弱さを微妙なニュアンスで伝えるのが上手な方です。


すみませんが、他は時間がありませんので、ご自身でお確かめください。


ドイツの各劇場も発表になってますが、それも後ほど、書けたら書きます。

愛の妙薬・・・Národní divadlo・・2012/4/14 [オペラ]

P4150806.JPG
Conductor: David Švec
Director: Simone Sandroni

Adina: Kateřina Kněžíková
Nemorino: Peter Berger
Belcore: Jiří Hájek
Dulcamara: Jiří Sulženko
Giannetta: Lucie Silkenová
Servant: Zdenek Horváth

この日の公演は国民劇場でした。内部は金ピカピカ。

国立歌劇場よりは劣るのかな?と思いながら臨みましたが、
決してそんなことはなく、この日も活気あふれる舞台でした。

ただ音響は国立歌劇場よりさらに残響感が強く、歌手の声がマイクを通しているように響きます。
[猫]にとっては耳が疲れるタイプの劇場ですが、演目が「愛の妙薬」と軽目の演目だったこともあって、この日も問題なく鑑賞できました。

演奏も残響感が強いせいか、ホワっと柔らかく、輪郭がはっきりしない音に聞こえましたが、これも「愛の妙薬」という演目にはちょうどよく、テンポも軽やかでした。
P4150805.JPG

アディーナ役の人は優しくソフト、サラッとした声がさわやかでかわいい、コロラトゥーラもなかなかのものです。







ネモリーノ役のベルガーは温かみのある親しみやすい声で、田舎の人のよい青年にピッタリ。
歌に勢いもあり、単純なネモリーノらしさが出ていて、すごく良かったです。
響きすぎる音響というのはノリや勢いといったものがよくなる一方で、「人知れぬ涙」のようなしっとりと聴かせるアリアではやはり微妙なニュアンスに乏しくなってしまうのが惜しい。
でもすごく気持ちを込めて歌ってました。
どこで歌うことが多いのかと調べてみたら、チェコ国内で歌うことが多いようですが、
な・なんと新国の「ルサルカ」の王子さまでした!
随分印象が違うので、わかりませんでした。
王子もよいですが、庶民派ネモリーノもかなり良いです。

ドゥルカマーラ役の人はベテランに見えましたが、やはりノリがよく、いいかげんな曲者オヤジを好演。
ドゥルカマーラの愛用車は金ピカの三輪ミニトラックで、今時日本ではいくらなんでも三輪トラックは目にしないだろう、などと懐かしく見てました。
子分がダンサーで、おもしろく踊るのもイケてました。

ベルコーレ役の人も体格がよく、威圧感がありながら、トボケタ気取り方がよい。
歌も文句なし。

演出がローランペリーの演出と時代設定が同時期なので、雰囲気が少々似てました。
ただ最初、鉄砲を持った若い女の子が現れるので、あれ?
今日も演目が変わった?と一瞬戸惑ってしまいました^^;
舞台替えに趣向をこらしてあり、
幕が降りている間、この若い女の子がオケピのほうに何か探るように何箇所か手を下げるのですが、
ひもが一箇所垂れていて、たぐり寄せると魚がつれたり・・・・
舞台替えを幕を開けたまま、ベルコーレが笛を吹いて指示、車も移動させるので、まるで駐車違反の取締のようになったり・・・・
など、遊び心があるのがかわいい。

他にも、中央が坂道で、向こうから、ベルコーレ達兵隊や三輪ミニトラックがあらわれたり、
農作業用のベルトコンベアーの上を歩きながら歌ったり、
三輪トラックに乗ったり降りたり、
舞台では常に楽しい動きがあり、歌手さん達も結構動き回りながら歌うのですが、なんのその。
おそらく、同じメンバーで何度も公演をこなしているのでしょう。

生き生きとチームワークよく、主要キャストは粒ぞろいで役柄に合った声質、
ということで充分に楽しみました。
カーテンコールもブラヴォーが飛び交っていました。

この日はドゥルカマーラ役のJiří Sulženkoだけが花束を受け取っていたのですが、
どうも現在はザールブリュッケンのアンサンブルらしく、ゲスト出演ということなのでしょう。




イル・トロヴァトーレ・・Státní opera Praha・・・2012/4/13 [オペラ]

BLOG6803.JPG
Conductor:Mikula, J.
Stage director: L. Cukr

Manrico:Lehotský, M.
Count di Luna:Cavalcanti, M.
Leonora:Todorova, A.
Azucena:Sýkorová, J.
Ferrando:Horák, M.
Inez:Horáková Levicová, J.
Ruiz:Hruška, J.
An Old Gypsy:Tašev, N.
A Messenger:Nikolov, N.

プラハは初めての滞在ですが、チケットはボヘミア・チケットでネット購入、今はほとんどの劇場がプリントアウトして持っていくだけでOKですが、ここも同様なので楽です。
しかも東欧ということで、極めてリーズナブルなお値段です。


プラハにはオペラを楽しめる劇場がいくつかありますが、この日は昨年来日したプラハ国立歌劇場の公演。
演目は「カルメン」ですが、ホテルのエレベーターの中に1週間の予定表が貼ってあり、それによると「魔笛」となっていて・・・?
一瞬、間違えてチケットを買ってしまったかと思ったのですが・・・・・
日付も場所も間違ってなかったので・・・どっちでもエエワ。

行ってみると、劇場内部は大変な人だかり・・・・
係の人が
「今日の演目がかわりました・・・」
やはり・・・・
係の人続けていわく・・・・
「カルメンではなく、ヴェルディのイル・トロヴァトーレですが、よいですか?」
・・・・・
ケロ?(?_?)
ケロケロ???
あちこちでケーロケロ???ケロケロ?
そうなのです。
「カルメン」を観るつもりで来た観客の人たちは・・・
ケーローかどうするか?お話し合い・・・・

当然払い戻しできるので、チケット売り場には列ができ、
それでごったがえしていたわけでございます。
[猫]にはカエルなどという選択肢があるはずもございません。
むしろ・・・
「トロヴァトーレ」!願ったり叶ったり!
ヴェルディがあまり得意でないとはいえ、「トロヴァトーレ」は1990年ROHで観て以来、機会があればと思ってました。
なぜなら、当時オペラの見方など知らない[猫]は字幕を追いながら、この話オモシロイ!と話の内容ばかりに気を取られて、音楽や歌がどうだったかなど、全く記憶になし・・・^^;

んま~~~これが、見事なまでのブンチャッチャ三昧!
んでも、すんごくオモロカッタ!
ブンチャッチャ七変化!
んにゃ~~それ以上、十、二十変化以上!
オケは生真面目ともいえほどゆるぎなく、堅実。
ブンチャブンチャ、ブンチャッチャだけでさまざまな情景、情感を醸し出していて、
んにゃ~~ヴェルディって天才!
って思えちゃった(*'▽'*)♪

指揮者の人はこのブンンチャッチャッに命をかけて・・・あ・・・・命まではかけないですね、さすがに。
ブンチャッチャッをどう表現するか、真剣勝負するのでしょうね。
浅いようで実は深い!?に違いない!


こうして思いっきり手の平を返し、ヴェルディを褒め称えることととなった最大の要因は
コーラスも含めた歌手の人たちの活気とみなぎる力です。
声の力こそヴェルディの魅力!
これって合っているのか?間違っているのか?
とにかく活力溢れる舞台で、飽きる事無く集中してみることができました。

劇場はチューリッヒと似たような大きさ、雰囲気で、歌手の声が良く響きます。
少々響きすぎといえないこともない、あまり得意でない音響ですが、耳もまだ元気だったので、問題なく、臨場感溢れる舞台を楽しみました。

歌手の中で一番目立っていたのはアズチェーナ役のSýkorová,
姿はいかにも怪しげなジプシー。
復讐心、息子を殺してしまったおぞましい記憶に苛まれる様子、憎むべき相手の息子にもかかわらず育ててきたマンリーコへの愛情など、複雑な心情を上手く表現してました。
最後、彼女だけ花束をもらっていたので、特別ゲストかとも思ったのですが、ここプラハ国立歌劇場のアンサンブルのようなので、彼女だけ花束を受け取っていたのは他に何か意味があったのかもしれません。

マンリーコ役のレホツキーは小柄にもかかわらず、猪突猛進。
細かなことなど、それがなにか?
勢いと力のある声は最後まで衰えを知らず、聴きごたえがありました。

ルーナ伯爵のカヴァルカンティは来日公演でスカルピアを歌った人、やはりこの劇場のアンサンブルなのでしょう。
スカルピアも好演してましたが、ルーナ伯爵のほうがより合っていると思いました。
品格のある堂々とした歌声でご立派。
アリアで弱音のコントロールが若干曖昧に聞こえましたが、
音響が響きすぎる劇場で細かなニュアンスが乏しぎみに聞こえてしまうこともあり、
こちらもそれが何か?
納得の歌唱でした。

舞台が終わると、隣のボックスから
ブラヴィッシマという声が聞こえ、
そういった声がかかっても全く不思議でない公演でした。

演出は普通と言ってしまえば普通ですが、
白い壁に3方を囲まれたシンプルなセットで、ライティングや影で場面ごとの雰囲気を作り出し、なかなか良くできていました。
椅子、テーブルなどのセットは、その他大勢の出演者が位置を変えて舞台替えするという手作り感もあり、
火を灯したボックスが置かれ、母親の幽霊も登場するのですが、火を灯したボックスをズルズル・・・と運びながら退場したのは、なにげにカワイク、微笑ましくなってしまいました。

演目変更のゴタゴタがあっても席は8割以上埋まっているように見え、
カーテンコールもブラヴォー、ブラヴァーが飛び交い、活気に満ちたものでした。




プラハは観光源として、オペラに力を入れているのかもしれません。
観光客は確かに多そうで、洗練された印象は薄いのですが、歌手の皆さんはなかなかのレベルで、しかも真剣に全力投球。
楽しんでもらおう、良い公演にしようという意気込みに溢れて、好感がもてました。

プラハでヴェルディに開眼するとは思いもよらなかったことですが・・・
これでヴェルディ大好きになったかというと・・・
それは多分別問題^^;
またまた閉眼、Zzzzz・・・・・になるか?
その時の公演内容しだいかな。

パルジファル・・Wiener Staatsoper・・・2012/4/12 [オペラ]

P4130804.JPG
Conductor Christian Thielemann
Producer Christine Mielitz

Amfortas Falk Struckmann
Gurnemanz Kwangchul Youn
Parsifal Simon O'Neill
Kundry Angela Denoke

ザルツの「影のない女」では圧倒的な音楽の力で公演を導いていたティーレマン。
ワグナーは初鑑賞です。
これが予想外にティーレマン指揮の演奏は軽く優しく、
せっかくのウィーンなんだから・・・・もっと鳴らしてもいいんじゃない?
というくらい控え目な演奏で、歌手さんたちのパワーに圧倒された公演でした。
しかし、歌手さんたちがカリスマのぶつかり合いといったところで、それぞれ鮮明すぎる印象を残す一方で、
救済へと導いていたのはやはり音楽!
優しく柔らかい演奏が包み込むことによってこそ、「パルジファル」の真髄たる愛、信仰、癒しがもたらされていました。

来れるかかどうかギリギリまでわからなかったので、席はケチり、最上階の後ろの方。
友人が「影のない女」で演奏は響いていたけど、歌手の声とのバランスが今ひとつだったといっていたのが思い出され・・・
自分自身も最上階で演奏が少々鳴らしすぎと思えるくらいだった経験もある・・・・
しかし、今回のキャストを考えれば、演奏が少々鳴ったところで、なんら問題はなし、
と考えてましたが・・・・
そんなこと考えることも無用だった、今まで聴いた「パルジファル」のなかで、最も鳴ることの少ない演奏でした。


演出は読み替えというほどではありませんでしたが、2幕は少々嫌な印象が残りました。
2幕は魔界というより、現代の夜のサロンのようです。
クリングゾルもスキンヘッド、金色のスーツで歓楽街、闇の帝王といった恐ろしさ。
クンドリーは看護婦のような女性二人に囲まれ、腕に注射され、それをビデオで撮影するカメラマンがいる。
という目をそらしたくなる嫌な恐さ。
音楽も演出に合わせるかのように、魔界のイメージは少ないものでした。

この演出の最も印象的な場面は、鎧兜で身を包んだパルジファルが持っていた盾を離すと、腕は血でそまり、兜を取ると額も血で染まっていることです。
痛みを耐える者あってこそ、癒しがもたらされるということか?


グルネマンツのユンは長老というには若々しく、
全身黒い衣装なのが、遠目で見ていると、アメリカ映画に出てきそうな忍者の長といった雰囲気。
手裏剣を取り出して、投げそうです^^;
苦悩も苛立ちも、ストレートに表現していて、愁を帯びた長老という印象が薄いのですが、
他の主要登場人物が全員強いので、こういったしっかりもののグルネマンツでも違和感はありませんでした。
歌もしっかりと堅実です。

タイトル・ロールのオニールは清らかな愚か者、というよりヤンチャ型愚か者。
衣装のせいもあってか、スカラのワルキューレの時より引き締まって見え、
遠目で見ていると大柄な体格が一際目立ち、かっこよく、登場したときから、ただものではないという雰囲気があります。
ただ、いくつか演技でおや?と思ったことが・・・
一幕、儀式を見せられて、残された血だらけの布を手に取り、見つめ、胸に手をあて苦しそうにする・・・・何かを感じ取っているように見える・・・
しかし、グルネマンツから「ただのアホ」と言われてしまうのは、グルネマンツの方が見抜けないアホに見えてしまうので、さらっと胸に手をあてる程度で、ボーっとしている方がよいような?
また、クンドリーに対して
一幕でこの大柄なヤンチャは本気でなぐりかかって、周りが止めるのが大変・・・これはリブレット通りなので、それほど問題はないのですが。
3幕でアンフォルタスのところへ行く時、クンドリーを罪人をしょっぴくように乱暴に扱う・・・・・
・・・クンドリーに乱暴すぎる・・・もうちょっと優しくしてあげてもいいんじゃない?
もちろんこういった演技は演出上の演技指導もあると思われるのですが・・・・?
歌も強く、少し抜く時もあって良いのでは?と思ってしまうのですが、
実際抜くところはあっても、声の質とヤンチャ→暴れん坊将軍という演技のため、
ズーーーッと強い!という印象が残ります。
しかしながら、これはこれで計り知れないパワーを感じさせ、
最後まで、ただものではない、カリスマ性のあるパルジファルでした。
癒しはどこに?という疑問がわきましたが、癒しは演奏がもたらせてくれました。

カリスマ性といえば、デノケ。
ブリリアントなクンドリーです。
声の輝きから、どうしてもブリリアントという表現になってしまいます。
その輝かしい声からすると、クンドリーより他の役の方が似合いそうですが、
この人は演技も凄い。
2幕は片方の胸をはだけての熱演です。
ほーんと大変ですよ、歌手さんて。
細い体で混濁と覚醒の狭間を行き来する様は、輝かしい声と相反する痛ましいもので、見ているのが辛くなるほどでした。
輝かしさと共に、潤いのある声は妖艶さも伴うものです。
この人が歌っていると、タイトル「クンドリー」に変えましょう、と思ってしまいます。
「あの人の視線が」という部分ではティーレマンらしいパウゼが生きていました。
この演出ではクンドリーは死にませんが、
舞台の一部がせりあがり、昇天していくような印象を残します。

アンフォルタスのシュトルックマンも凄かった。
ついこの前バラクで聴いたばかり、まるでシュトルックマンの追っかけのようになっております。
血の滲み出した包帯が痛々しく、観ていて辛い。
これまた歌えば、タイトル「アンフォルタス」に変えましょう。
と言ってしまいたくなるほどの迫力で観客に迫る時があって、
声の力、歌の力は、あのーお怪我は?とツッコミたくなる瞬間さえあったほど^^;
6月にアムスでグルネマンツを歌う予定のようで、指揮は先日来日したアダム・フィッシャーの弟、イヴァン・フィッシャー、パルジファルがヴェントリス、クンドリーがペトラ・ラング、クリングゾルとティトレルをミハイル・ペトレンコという充実のキャストでこれまた興味深い。

スキンヘッド・クリングゾルのバンクルも存在感のある恐さでした。

カーテンコールは歌手の人たちへの賞賛はもちろんのこと、
ティーレマン人気は凄いものがあり、大ブラヴィー。

尚、一幕後、ここでは拍手なしで終わるかと思われたのですが、パラパラと拍手が起こってしまい、シーという声も上がりましたが、気づかない人たちによって、しばらく続いてしまったのは少々残念。



2007年、リンデンの「パルジファル」がオペラにハマッタきっかけであり、それ以来「パルジファル」を鑑賞する機会は多く、今回で5回目ですが、
それぞれ違った魅力ある公演で、印象深いものです。

次はどこで、どんな「パルジファル」を観ることになるか?
エ~~~~どなたか・・・
いい加減におし!とツッコんでいただけませんでしょうか?
無駄ですけど!←どうなのこれ?
ただいまウサタロウとカメタロウが大げんかでせめぎ合っております。

タンホイザー(コンサート形式)・・・東京文化会館・・2012/4/8 [オペラ]

指揮:アダム・フィッシャー
タンホイザー:ステファングールド
エリーザベト: ペトラ=マリア・シュニッツァー 
ヴェーヌス:ナディア・クラスティーヴァ
ヴォルフラム:マルクス・アイヒェ
領主ヘルマン:アイン・アンガー
ヴァルター:ゲルゲリ・ネメティ
ビーテロルフ:シム・インスン
ハインリッヒ:高橋 淳
ラインマール:山下浩司
牧童:藤田美奈子
管弦楽:NHK交響楽団

上野駅はお花見客で大混雑。

公演もほとんど一杯でした。

コンサート形式でも背後のスクリーンに場面に合った背景が映し出され、
なおかつ、歌手の皆さんは譜面台があっても、ほとんど見ることなく、
3幕などは譜面なしで、役になりきって集中して歌っていたので、演出のあるオペラのような感覚になるときもあった公演でした。

N響の演奏はキレがあり、はっきりとした輪郭がある、引き締まった演奏でした。

マエストロ・フィッシャーの指揮からくりひろげられたゆっくりとしたテンポは聴く者に限りない広がりをもたらし、歌手の伸び伸びとした歌声を引き出していました。

主役のタンホイザー、グールドが最後までしっかりと声を響かせ、
ヴォルフラム役のアイヒェが誠実さと品格のある声で好演。
エリザーベト役のシュニッツァーは愛らしさのある声で凛とした優しさを醸し出し、
アンガーは先日聴いたフンディングとは違う人が歌っているかのように、渋さと落ち着きを出していました。

公演が進むほど、味わいは深みを増し、
2幕の歌合戦では、精神的愛を歌うヴォルフラムはゆったりとしたテンポで悠々とおおらかに、
タンホイザーは何かにとりつかれ、追い詰められていくように、速めのテンポ。
次々と歌手が加わり、テンポを上げていく歌の掛け合いは緊張感があり、聴かせどころでした。

3幕の夕星の歌はアイヒェの独壇場、朗々とせつなく美しく、
そしてグールドのローマ語り、困難と苦悩の道・・・・
救済の音楽は合唱と共に、ゆったりと、解き放たれたように広がり、感動的でした。

アイヒェが歌いだすと、マエストロはほとんど手を休めていたように見えた時もありましたが、
アイヒェは信頼されているという自信と気概を持って、役に没頭、万感の思いをこめて歌っているようでした。
充実のキャストとN響の演奏、それぞれの持ち味を把握し、引き出していたのは長年の経験に裏打ちされたマエストロ・フィッシャーの匠の技に違いありません。
ワグナーで定評があるのも納得の公演でした。
本格的なオペラ公演のワグナーもぜひ一度聴いてみたいものです。


感想がなかなか書けませんでしたが、その理由は・・・・・なんだかなー・・・・?
次から次へと自分でも何をやっているのだか・・・


フィガロの結婚・・Teatro alla Scala・・・2012/3/28 [オペラ]

Conductor Andrea Battistoni
Staging Giorgio Strehler

Il Conte d'Almaviva Fabio Capitanucci
La Contessa d'Almaviva Dorothea Röschmann
Susanna Aleksandra Kurzak
Figaro Nicola Ulivieri
CherubinoKatija Dragojevic
Marcellina Natalia Gavrilan
Bartolo Maurizio Muraro
Basilio Carlo Bosi
Don Curzio Emanuele Giannino
Barbarina Pretty Yende
AntonioDavide Pelissero

若き指揮者の一人舞台。

ボロクソ書きます。
悪しからず。

序曲は軽やかに速めのテンポではじまりました。
さて、序曲が終わり、観客から拍手が沸き起こると、何を思ったか、この若き指揮者・・・
ここは拍手するところじゃありませんから・・・・
とばかり、拍手にかぶせて指揮棒を降ろした・・・・・・・あ?・・・・・ほ?
フィガロの序曲の後は拍手してはいけないものなのでしょうか?(・◇・)
もしかすると、幕が上がり始めるのをキューにすると決めていたのかもしれませんが・・・・?
それにしても・・・(?_?)

この後どういう状況になったかというと・・・・
アリアの後、すぐに拍手がでることはなく・・・・
しばらく間があくので・・・
あーそー拍手しろってことね
とばかり、パラパラと拍手がわく・・・
観客ドッチラケ・・・・・

歌手のアリアが拍手したくなるような出来であったかという問題もありますが・・・・
歌手は目まぐるしく動く指揮棒をガン見(-.-)
指揮者が細かく指示していて、全員コンパクトにまとまってしまってました。

演出は、あーーーーーーーったり前すぎるくらい、あーーーーーーーーったり前。
良くこんなの見せられて、バカにするな[むかっ(怒り)]と観客は怒らないものだ、というくらい
あーーーーーーーーーーったり前。

いえいえ、そこはイタリア語の公演。
出演者の動きや言葉、歌い方で観客を魅了するのでしょう。

しかーし・・・・
歌手はタコ踊りをガン見・・・・(-.-)
つまりタコのように何本も手があるというくらいグニョグニョと振り回される指揮棒に目がくぎづけ。
このタコ、見事に歌手をがんじがらめで、演技はたいしたことはできず。
たまにカピタヌッチ、ウリヴィエリなどの男子陣が面白いことしてくれますが、ほんの少しだけ。

オモロナイ・・・・・回転ドングリ・・・・
歌手はきれいにサイズの揃ったドングリ。
しかも動くことも自由にならない。
音楽は等間隔に同じ大きさのドングリが通り過ぎていく・・・
テンションも全く変わらない・・・
同じ回転速度で回る・・・
回転寿司ならぬ、回転ドングリ・・・・
オモロナイ・・・・・・

指揮棒ガン見&観客の拍手までコントロールって・・・(-_-;)
ムーティ先生をマネしようったって100年早い。
はっきり言って、[猫]が観た公演では、ムーティ先生はそこまで仕切り屋ではなかった・・・・
ん?メトの「アッティラ」では歌手が指揮棒ガン見という要素はちょっとあったけど・・・・


一日前に帰ろうと当初計画していたものの、ダルカンジェロのフィガロは聴いてみたい。
伯爵夫人はレシュマンだし、見逃す手はなし・・・
と観た公演でしたが、
ハーーーーーーッキリ言って、
今まで観た公演の中でも1,2位を争うほど酷く、つまらない公演となりました。

幕が開くと、

あれ?
カッコ良いけど、ちょっと違うような・・・・
声も違うでしょ・・・・(・3・) アルェー?
フィガロじゃなくて伯爵歌うのだったかな?
伯爵?・・・・
やはりダルガンジェロじゃない・・・・
キ・キ・・キャンセル・ル・ル・ル・・・・(・_・;)

気を取り直し・・・
レシュマンさまがいるわ。

しかし、視覚的には指揮者のタコ踊りばかり目につく、
音楽は回転ドングリ・・・・・のまま、一幕終わり。。。。

ブーーーーーーだわ、当然・・・と心の中で思っただけで、実際ブーはしませんけど・・・・。
実際ブーがでたのは一人だけ・・・
スカラは歌手に厳しいくせに指揮者に甘い。

何故ダルカンジェロが降板したか、係の人に聞きましたが、係の人はオリジナルから変わってないはず・・・と言う・・・・。
傍で聞いていた観客の人が、オリジナルはダルカンジェロだったとフォローしてくれましたが、降板理由まではわからず・・・・。
帰ってから調べたらスカラのH/Pで健康上の理由で降板とのことでした。
この公演を無理して出演したら、ますます具合が悪くなったことでしょう。
ゆっくりしていただきたいと思いました。
この公演でダルカンジェロが歌う姿は想像できません。

生き生きしていたのは指揮者のみ・・・
という公演だったので、歌手さんたちについてはあえて書きません。

2幕も何か面白いことがないか?
回転ドングリに変化はおとずれないか?
と鑑賞してましたが、
なーんもなし・・・・

庶民席の観客はとーっても素直です。
臨席はあまりのつまらなさに公演なぞ無視、携帯でメールしはじめる。
それがあまりに長いので、眩しいからやめてね・・・と拍手の間にジェスチャーと小声で言ったら、すぐやめてくれました。
しかし、気になるものがなくなったら、なーーーーーんもオモロイことのない公演に
(u_u)。。。zzzZZZzzzz・・・に何回かなりそうになっただけ。

結局変化なく終了。
最後の重唱は歌手の皆さん、ヤケノヤンパチぎみに歌っているように見えました。
歌手、オケの皆さん、ほーーーんとお疲れ様でした。

カーテンコールは当然、今回の旅行で観た5公演の中でもっとも盛り上がらず。
それでも歌手の人たちは賞賛されてました。
プロですから、きちんと役柄は表現してました。

不思議なことに、指揮者にブーはまたもや一人だけ。
[猫]はブーに激しく同意!
ブーの後、ブラヴォーも一人ありましたが、親戚か知り合いでしょう。
ブラヴォーなぞとんでもない。
ワカゾーだから暖かい目でみましょうってところでしょう。



このワカゾー指揮者、なーんも知らずに鑑賞したのですが、あまりに自己虫なので、調べてみたら・・・・
まだ20代にもかかわらず、期待の若手だと・・・・(゚Д゚≡゚Д゚)?
二期会で来日してなかなか評判良かったらしい・・・(’◇’)
そうか、来日する人はそりゃ良く書くはずだわ。
その評価を否定するつもりはさらさらないですし、将来性も否定するつもりはありません。
終始オケや歌手をコントロールして、ハギレ良く、音楽を美しく構築していたのはただものではないと言えないこともありません。

しかし、[猫]は評論家ではないので、将来性云々を語る必要もなし、
ドシロウトゆえ、何ら影響力もなし、一期一会で、その公演の感想を素直に書くだけです。
せっかく遠くまで見に来て、文句タラタラなぞ、まっぴらごめん、
だからと言って、心にもない褒め言葉を並べるのもカバカバしい。
タコ踊り&回転ドングリでは、褒め言葉を探す気にもなれず。
もちろん他の演目だったら良いということはあるでしょうから、全面否定はしませんが、
当分ノーサンキューです。

いくら将来性があろうが、スカラでフィガロを振れる器では未だない。
時期尚早
演出、歌手、観客への配慮など不足だらけ。
張り切りすぎの勇み足、サッカーでいうと、オウンゴールで負け。
苦いスカラデビューであったに違いありません。

以前、ナガノのドンジョで、アクセントなどはきれいに揃っていて、歌手がドングリのようだという感想を持ったことはあります。
しかし、テンポはそれほど早くなく、歌手の人たちが自分らしさを発揮できる余地はあったので、聴きごたえがありました。
演出が奇妙なので、間合いの変化やおもしろい演技もあって、歌手さんたちはヤリガイのあるものだったでしょうし、音楽と演出のバランスが絶妙で、見ている観客も面白かった。

このフィガロはやっている歌手がおもしろかったかどうかまでは言及しませんが、鑑賞するほうは辛かった。

[猫]は指揮者が何もしないで、ただの合同リサイタルになってしまうような公演が見たくないのと同じくらい、このような指揮者の独り舞台はタダでも見たくありません。

期待の新人とか書いてあると、イタリアオペラ界、どこへ行く?てなところです。

いくら注目といっても、若手は若手。
同じ若手でもボローニャのマリオッティの方が、ずっとマシでした。
年長ですしね。
もちろんそれだって、ケーニック(今、日本でオテロを振ってます)の「清教徒」を聴いたことがあると、
なんて下手くそでわざとらしいテンポの変化でアリアを歌わせるのだとしか思えませんでしたけど・・・・。

イタものはイタリア人指揮者でイタリアで聞いてこそ、と漠然とずっと思ってましたが、
そんな単純なものではないですし、そんな考えはただの偏見、差別でしかありませんね。
当たり前のこと書きました。
ただそうあって欲しいという願望というのは根強く存在しているかもしれません。
イタリアのオペラ界自体が純血主義かどうかは知りませんが、何故こんな若手を青田買いしなくてはいけないのか(?_?)
もし、純血主義ならば、それこそが今のイタリアオペラ界の危機的状況に繋がっている要因ではないか?
中堅のイタリア人指揮者は刺激を求めてみんな外国へ行ってしまう現状をとめられないのではないか?
と思えてきました。

ドイツ以外でドイツオペラを聴いても良いものは良い。
イタリア以外でイタリアオペラを聴いても良いものは良い。

ワグナーだって、ドイツ人指揮者じゃなくても、バレンボイム、ナガノ、アダム・フッシャー(タンホイザー良かったですね。そのうち書きます)・・・それぞれ素晴らしい!

スカラの聴衆もイタリアオペラだけでなく、ドイツオペラだって良いものには感激するし、イタリア人指揮者だって、つまらない公演には冷ややかです。

音楽に国籍など関係ない。
特に指揮者はさまざまな配慮が必要で、若さでは補いきれない器の大きさが必要だと痛感した公演でした。

スカラの庶民席は気にいりましたヨ^^。
スカラはイタリアオペラの殿堂でありつづける。
ヘナチョコ・・・あ・・・m(__)m
軽く柔らかいオケの音色と歌手の声がよく響く音響。
ここスカラ以外ないでしょう。

尚、庶民席の流儀として・・・・
2列目の席の人は当然のように最初から一列目に座ります。
そこは私の席ヨ、と言えばすぐに
あー来ちゃったか、と開けてくれますけど(*≧m≦*)

今回の旅行、
最後、大コケしても、本当にコケて怪我したわけでもなし、
先に書いたように、大満足2公演、中満足2公演で大勝利には変わりなし(^_^)ノ

影のない女・・・Teatro alla Scala・・・2012/3/27 [オペラ]

Conductor Marc Albrecht
Staging Claus Guth

Der Kaiser Johan Botha
Die Kaiserin Emily Magee
Die Amme Michaela Schuster
Der Geisterbote Samuel Youn
Ein Hüter der Schwelle des Tempels Mandy Fredrich
Erscheinung eines Jünglings Peter Sonn
Die Stimme des Falken Talia Or
Eine Stimme von oben Maria Radner
Barak, der Färber Falk Struckmann
Die Färberin Elena Pankratova
Der Einäugige Christian Miedl
Der Einarmige Alexander Vassiliev
Der Bucklige Roman Sadnik
Ein Wächter Mikheil Kiria

同日、ウィーンでも「影のない女」が上演されてました。
ウィーンはザルツで聴いたキャストと重なる人が多く、
一方スカラは,残念ながら来日しなかったシュトルックマンがバラクを歌う。
当然スカラでしょ。
前日デヴィーアのリサイタルということもあるし・・・

しかし、オケの軽さ・・・( `・ω・) ウーム…
平土間で聴いて、一昨年、昨年とその軽さに冒頭ズッコケたことが頭をよぎる・・・
そうだ!最初に来た時、4階席で「ラインの黄金」を聴いたときは、軽いとは思ったが、ズッコケるほどではなかった。
ということで更に上、初めての庶民席体験\(^o^)/

それでも冒頭はやはりー・・・ちょいと軽いよなー・・・・・・・
しかし!
ほ~~~んと申し訳ない、
ヘナチョコだなんて思っていてm(__)m
優しく包み込まれるような柔らかさから、厚みのある力強さまで、
変化に富む豊穣な音楽が幻想的に流れる。
これぞ「影のない女」
ザルツのティーレマン&ウィーンフィルに決して負けてない・・・
とまで思うほど感動!

オリジナルの指揮者はビチコフで楽しみにしてましたが、健康上の理由でキャンセルしてしまい、
指揮を執ったのはネーデルランド・オペラの音楽監督のアルブレヒト。
ザルツで「ルル」を振った人でした。

このヘナチョコ系オケ・・・あ・・・再びm(__)m
スカラのオケがこれだけ厚く、熱く語るとは予想してなかっただけに感動はひとしお。
歌手の声は響く劇場なので、いくらオケが鳴らそうが埋没することはない。
スカラの庶民席バンザイ\(^o^)/
アルブレヒト&スカラ・オケ\(^o^)/

でも、おそらく平土間に座っていたら、冒頭ズッコケていたでしょう。
これからスカラは庶民席にかぎるなー。

二幕が始まる前、アルブレヒト登場に早くもブラヴォーの声、オケにもブラヴィー。
[猫]激しく同意!

演出はよくある手法
病気で寝ている女性(皇后)の夢物語
セットの中央部分が周り舞台で、場面転換が行われます。
鷹や鹿の被り物が登場して、ファンタジーと言えばファンタジー・・・
でも、どうということはない。
可もなく不可もなく、
鹿の被り物をして杖をついている人がカイコバート・・・・最後倒れる・・・ちょいと変。
どうでもよいので省力。
何といっても音楽が素晴らしかったー。

歌手で特に素晴らしいと思ったのはボータとシュトルックマンでしたが、他の歌手の人たちも充実の内容でした。

2幕2場は舞台セットが一転して谷間の光景となり、テンポもゆっくりめになりましたが、それは自然な変化で、なおかつ、ボータの声をより美しく聴かせるテンポでもありました。
伸び伸びと美声をたっぷりと聴かせてくれて大満足。

シュトルックマンはやはり上手かった。
これぞベテランの味。
演技も歌も、若いと表現が難しいであろう微妙な生活感、日常の疲労感やイライラ、妻への愛情と暖かさ、細かなニュアンスが伝わります。
バラクの仕事は染物師ですが、皮職人のように鹿の皮を処理しているのが、カイコバートと皇后の姿として鹿の被り物をした人が登場する演出で、意味がありそうでしたが・・・・
音楽だけで満腹だったので、深くは追求する気にもなれず。

バラク妻のパンクトラワはふくよかな体つき、歌も雰囲気もどこかおっとり。
変な言い方をしますが、普通の人なのが良い。
役柄自体普通の人と言えば普通の人でしょ。
特に頑張りすぎるわけでもなく、目立つわけではないが、歌はしっかりと、公演に溶け込んでバラクの妻になりきってます。
シュトルックマンとの夫婦は、話の内容が分かっていても、最後はメデタシメデタシで良かったーという気持ちにさせてくれました。

皇后役のマギーは、夢物語のため、歌わない場面でも舞台にいて、演技をしなくてはいけないことが多く、少々大変な演出だったかもしれません。
演技も歌も特に文句なし。

シュスターは今回もキーパーソン。
看護婦のように病室に寄り添っているのですが、最後、回復して窓辺による女性(皇后)のそばに一人いるのはやはり看護婦のシュスター。
ザルツほど、役柄自体に個性を強く出す演出ではないのですが、この役をやらせたら右に出るものなしと思わせる、納得の出来。

伝令使役のユンも力強く、威圧的な歌声で立派でした。

最後の重唱は劇場に輝かしく響き渡り、カーテンコールは大盛り上がり。

感想に書いた6人、全員にブラヴォー、ブラヴァーの声がかかり、
その賞賛の嵐はアルブレヒトとオケに対してのブラヴォーとブラヴィーで頂点に達しました。
[猫]激しく同意!




劇場からの帰り道、ドゥオモ広場を横切っていると、「影のない女」のメロディーを口遊みながら、上機嫌で歩く若者数人・・・
その気分わかるわー。

尚、同日、ウィーンの方へは実は友人が行ってまして・・・・
最上階での鑑賞で、音楽は素晴らしかったけど、歌が音楽ほど響いてこないからバランスが悪かった・・・・とのこと・・・やはり。
スカラは上、ウィーンは下、が良さそうです。

さて、今回の旅行はオペラ5公演。
この日まで観た公演は
「ワルキューレ」と「影のない女」大満足。
「ドン・ジョヴァンニ」「エフゲニー・オネーギン」中満足。
大勝利!

残す公演も・・・・?
(・3・) アルェー


マリエッラ・デヴィーア リサイタル・・Teatro alla Scala・・2012/3/26 [コンサート・リサイタル]

Soprano Mariella Devia
Piano Enrica Ciccarelli

Programme
BLOG6748.JPG
3年ぶりに聴くデヴィーア
ベルガモ・ドニゼッティ歌劇場来日公演「椿姫」では、初めて聴けた喜びはありましたが、指揮者と息が合わない時が散見され、こんなものではないはず・・・という疑問も同時に残りました。
昨年の夏の来日リサイタル公演は所用で行けず、ようやく訪れた機会です。

上の写真のプログラムは譜面を見ながらの歌唱・・・
素晴らしい・・・

さらに真の姿を披露してくれたのは、アンコール3曲。
ベッリーニ「ノルマ」からCasta diva
プッチーニ「トゥーランドット」からリューのアリア
最後の一曲は周りの人に聞いたのですが、誰もわからず???
同じくプッチーニ「つばめ」からのアリアだそうです。
(keyakiさん、いつもありがとうございます。)

とろけました。
至福の時・・・・

デマチは大混雑。
でも笑顔をたやさず、ひとりひとりサインしてくださいました。
舞台上では大きく輝いて見えましたが、小柄でかわいらしい方でした。
いつまでもお元気で歌い続けていただきたいです。

ワルキューレ・・Bayerische Staatsoper・・2012/3/25 [オペラ]

BLOG6740.JPG
Musikalische Leitung Kent Nagano
Inszenierung Andreas Kriegenburg

Siegmund Klaus Florian Vogt
Hunding Ain Anger
Wotan Thomas J. Mayer
Sieglinde Anja Kampe
Brünnhilde Katarina Dalayman
Fricka Sophie Koch
Helmwige Erika Wueschner
Gerhilde Danielle Halbwachs
Ortlinde Golda Schultz
Waltraute Heike Grötzinger
Grimgerde Okka von der Damerau
Siegrune Roswitha C. Müller
Roßweiße Alexandra Petersamer
Schwertleite Anaïk Morel

この公演こそ最大の目的。
来た甲斐のある大変素晴らしい公演でした。

ナガノらしい大袈裟な表現のない、引き締まった演奏は淀みなく流れ、緊張感が緩むことはなく、物語を語りつづけました。

歌手はダライマン、アンガー以外はドイツ語圏出身。
フランス人のコッシュも名前からしてドイツ系でしょうから、ドイツ語を話すのではないでしょうか?
またダライマン、アンガーも流暢にドイツ語を話します。
言葉の勢いと演技はまさに楽劇。
主要登場人物全員、以前聴いたことがある人たちばかりでしたが、それぞれイメージを変え、この公演に溶け込んでいました。
歌についてはもちろん、容姿も見栄えのする人たちばかりで、こうあって欲しいという観客の抱くイメージとピッタリ重なって、観客は感動したのでしょう。
少なくとも[猫]はそうでした。
ナガノの引き締まった演奏が、歌手の歌や演技を、より鮮やかに浮かび上がらせる最大の要因だったことは言うまでもありません。

オリジナルの話では、ジークムントとジークリンデの年齢は10代の少年少女だと聞いたことがあります。
もちろんオペラの公演で、そんな年齢の歌手が歌うことは不可能なので、おじさんおばさんが歌うわけですが・・・
この演出では、なるべくオリジナルの年齢設定に近づけようと、メイク、衣装を決めているように見えました。
カンペ&フォークトはもちろんのこと、ダライマンが本当にかわいい少女なのはズッコケるほど、ビーーーックリ\(・o・)/! メイクの力ってすごい。
ブリュンヒルデは神だから年齢まではわかりませんが・・・・・。

演出は読み替えのないもので、シンプル。
一幕では妖精か精霊のように、ブルーグレーのワンピースをまとった少女を何人も登場させ、黒子のような役割を担わせていることが、素朴で純粋な透明感のある空間を作り上げてます。
また、神々はどこの家庭でもありそうな表現を使って、観客に身近な存在として伝えています。
2幕冒頭などはブリュンヒルデがヴォータンに槍と盾の構え方を教わっているところに、秘書が仕事を持ってきて、ブリュンヒルデは父親ともっと遊んでいたいというように父親の周りをウロウロ・・・・
フリッカのヴォータンへの接し方もどこかの家庭にありそうです。

物議となっているのが、3幕始まる前にダンス・・・スカラもそうでしたが、ダンサー登場は一種の傾向でしょうか。
馬のダンスだそうです。
これは気づかなかったんのですが、たまたまご一緒した方が教えてくださいました。
納得できるのですが、長いため、観客席はブーやブラヴォー、拍手で騒然となってしまい、ダンスが終わってナガノが構えているのにもかかわらず、なかなか静かにならないのが/(-_-)\
もちろん音が鳴るとすぐにシーンとなりましたが・・・。
このダンスは時間がもう少し短ければ自然だと思うのですが・・・・。

幕が上がると剣で戦う5,6人の集団。
一人、その戦いから逃れ、舞台中央でフードを取り、上を見上げて立ち尽くす。
どこから来たの?というところはパルジファルと一緒ですが、
雰囲気は全く違って、スポットライトに照らされる姿は輝かしい。
新種のヘルデンといわれるフォークトですが、10代の少年に近いイメージを作り出せるこの少年声は貴重です。
純粋な少年声でも芯があって、オケが厚く鳴ろうが、ビーンと響く強さが不思議くん(フォークト)の魅力。
今までにないヘルデン、そしておそらく、これからもないであろうヘルデン。
間違いなく、半分神の血が流れてます。
この純粋な少年が何故、死ななくてはいけないのか?
ストーリーを分かっていても、思わず、戦ってはいけない!逃げるのだ!と話を変えたくなって・・
<(ToT)>
ヴェルゼーヴェルゼー・・はそれほど大伸ばしはしないのですが、大袈裟な表現はしないナガノの意向でしょう。

カンペは初めて聴く人かと思うほど、リセウで観たクンドリとは完璧に別人。
髪をショートにして、赤いワンピースを着た姿はかわいらしい少女です。
見た目だけでなく、歌も全くイメージを変え、少女らしい。
イメージを変えるのはプロだから当たり前とはいえ、ここまで違うかと感心するほどです。
子供が宿っていることを知った時の表現はマイヤーさまに限りなく迫っていて、
むしろ声が若い分、マイヤーさまを超えてるとさえ思えた瞬間もありました。

アイン・アンガーは前日グレーミンを歌ってましたが、この日もご活躍。
非常に目鼻立ちのはっきりした大柄な人で、オペラ界の阿部寛。
グレーミンよりずっとハマリ役です。


一幕終了のカーテンコールでは早くも拍手喝采、ブラヴォーー、床を踏み鳴らすほどの賞賛の嵐
BLOG6739.JPG

二幕が始まると、ブリュンヒルデとヴォータンが立っていて、先に書いたように、槍や盾の持ち方を教えてるわけですが、なんとも心温まる光景で、二人の間の愛情が表現されてます。
ダライマンがかわいいのにもビックリでしたが、T・J・マイヤーがこれまたご本人とは分からないほどのメーク。
この二人はパリの「ワルキューレ」でも聴いていますが、全く違う役作りをしていました。
ヴォータンのジレンマ、怒りはパリでは抑えがちに表現されてましたが、今回は言葉の勢いも演技も激しく、ストレート。
演出上の違いということもあるかもしれませんが、パリと地元ドイツでは気合の入り方が違うようにも思えました。
その激しさに若さを覗かせるようなところもありましたが、迫力はこの上ないものがあります。

何度も書いてしまいますが・・・
ダライマンは小柄で丸顔なのが、ほーーーーーんとにかわいい、写真でお分かりいただけるかと。
歌も文句なし。

3幕のクライマックスは舞台に何もなくなり、二人だけで繰り広げられるガチンコ勝負。
最後燃え盛る炎に包まれるブリュンヒルデのそばを離れ難く、見守り続けるヴォータンの姿は印象的でした。

フリッカ役のコッシュがこれまた上手かったー!
オクタヴィアンやシャルロッテでも声が前にきれいに伸びて、上手いなーという人ですが、ワグナー歌いになっても良いのじゃないかと思えるほど。
でもそれももったいないでしょう。
甘えるようにヴォータンに絡んだり、思いっきり上から目線でつめ寄ったり・・・ほーんと真に迫ってるのなんのって。
とってもスマートできれいな人なので、こんなふうに迫られたら拒否できませんヨ・・・殿方のみなさま。
見たら、迫られたいって思うに違いありません。

カーテンコールは大変なブラヴィーでした。
BLOG6741.JPG
BLOG6742.JPG
BLOG6743.JPG
BLOG6744.JPG

デマチ・・・・
不思議くん(フォークト)に
「日本ではたくさんの人があなたのローエングリンを待ってます。」
と声をかけたら・・・・
「Ich auch.」
と言ってくれました!
もちろん何があるかはわかりませんが、
海水を飲んでしまうような時期でもなし・・・
歯をぬくこともなく、元気で来日していただけることを楽しみにしましょう。

代役として歌ったマイヤーには
ハードスケジュールお疲れさまでしたと声をかけえたかったのですが、
おそらくバッチリメークを落とすのに時間がかかったのでしょう。
次の日早朝出発のため、断念。

(o・・o)/

画像 596.jpg
4月5日追記
パリのワルキューレの写真です。
20010年6月のダライマン(中央)と
T・J・マイヤー

ダライマンは小さくなりましたよね。

エフゲニー・オネーギン・・Bayerische Staatsoper・・2012/3/24 [オペラ]

Musikalische Leitung Pietari Inkinen
Inszenierung Krzysztof Warlikowski

Larina Heike Grötzinger
Tatjana Ekaterina Scherbachenko
Olga Alisa Kolosova
Filipjewna Elena Zilio
Eugen Onegin Simon Keenlyside
Lenski Pavol Breslik
Fürst Gremin / Saretzki Ain Anger
Triquet Guy de Mey

オネーギンは実演をウィーンベルリン、映像でメトとザルツのものを観てますが、いつも腑に落ちないと思っていることが・・・
何故タイトルが「エフゲニー・オネーギン」なの?
主役はどう見たってタチアナ、次にレンスキでしょ。
オネーギンって何?
ただのわけわからん嫌なヤツ、
さんざん人を傷つけて、真の愛を見つけたって?
カバ言ってんじゃないヨ
タチアナが最後イエスと言ったらどうなることか・・・
またどうせ気が変わるようなろくでもないヤツだよコイツ
その割にいつもカッコつけてる。
納得いかん(・ε・)
タイトル変えた方がよいんでないの?
普通そう思いますよね。

[猫]は全く文学的素養を持ち合わせてないので、悪しからず・・・・
プーシキンの時代のプータロー貴族の性格が歪んだロクデナシの話・・・
それが何だ。


この演出ではそんな誰からも共感されないロクデナシを主役へと昇格させてます。
わけのわからんヤツ、何故オルガに近づいてレンスキを怒らせなくてはいけないか?
そんな疑問もオネーギンを同性愛者とすることであっさりと納得させてしまいます。
まぁ、他の疑問がでてきた部分もありましたが・・・・アバウトな性格なので細部はムシ。

演出家はどうも作曲家チャイコフスキーが同性愛者であったという説が念頭にあるようですが、
そんな意図は知らなくても鑑賞できる公演です。
この演出では時代は60年代の設定、冒頭、舞台上でツイストなんぞ踊っております。
時代を60年代に設定したわけは、なるべく身近に設定したいが、もっと近い時代にすると、同性愛者は認められつつあって、オネーギンのどうしようもないジレンマそのものが意味をもたなくなるからでしょう。

なにより出演者達の演技が良く、オネーギンが主役の公演となりえたことは言うまでもありません。

キーンリーサイドが上手い!
登場したときはサーモンピンクの大きな襟のシャツにブルーのジャケットだものーーー
どこから見ても完璧にダッサーくて目立ってました。
オルガにチョッカイだして、レンスキを怒らせてからの演技は最後まではお見事。
キーンリーサイドのモジモジ、ブルブル、ワナワナ感!絶妙で目が釘付け。
苦悩、自己嫌悪、焦燥、絶望・・・行き場のないオネーギン
自分自身の拠を求めてタチアナに救いを求める。
しかし、救われない・・・
限りなく続く暗い道のり・・
そうなのだ!
惨めの塊であってこそオネーギンは主役になれるのだ!
最後観客に背を向けてじっと立つキーンリーサイドの姿が印象的でした。

相手役のレンスキ・・・普通タチアナって書くのでしょうが、これもこの演出ではレンスキと書いたほうがしっくりきます。
ブレスリクは何回か他の役でも聞いたことがあります。
歌声については、レンスキも悪くはないですが、一番合っていたのはボルジアのジェンナーロ。
ただこの演出の設定だとブレスリク自身が醸し出す雰囲気がハマリすぎというくらいハマってます。

さて、ハマリすぎの出演者をえて、演出がぐっと説得力ある公演になっているわけですが、常日頃、音楽重視とほざいている[猫]として、音楽的に何か新しい美しさが発見できたかというと・・・・
正直( `・ω・) ウーム…微妙・・・

指揮者は若手のインキネン。
若さあふれる指揮ぶり、奏でられる音楽もオネーギンってこんなにハギレ良く元気な曲だったっけ?
ウィーンの小澤、ベルリンのバレンボイム、両方にあった美しさの共通点は重厚感、ロシアのしっとりと暗く重い空気といったものでした。
インキネンはあっけらかーん・・・・と宙に浮いているような感覚になります。
しかし、時代設定を考えると、場所も旧ソ連ではなさそうですし、舞台に登場する人物の服装や、ゲイの連中の派手な衣装を見ていると、その演奏はどこか場末の物悲しさをも醸し出す独特の雰囲気がありました。
同時に、一人オネーギンだけ、演奏や派手な色彩の舞台とは溶け込まず、その空間から乖離している存在のようにも見え、一層孤立感を深めてました。

このインキネンは2月にベルリンでもあのパンダ・オネーギンで指揮を執っているのですが、同じ調子だったのか?
演出も違うし、オケも違うからおそらく違う印象になっていると思いますが・・・
あのパンダで宙に浮いたような音楽は(・_・;)
と無用の心配を少々してしました。

音楽面で一番気になった点は、歌手一人一人は文句なく、美しい歌声でそれぞれの役を表現できているのに、重唱になると、今ひとつ相性があまりよろしくない・・・・。
これが惜しい。

今後キーンリーサイド&ブレスリクはROHでも共演するとのこと、また違う演出ですから、違うオネーギン&レンスキを楽しませてくれることでしょう。

他の出演者について、あえて詳しく書きませんが、なにせ今回は席をケチってしまった^^;
舞台の半分、頑張って3分の2くらいしか見えず・・・
幸いオネーギンとレンスキは視界に入っていたことが多かったのでよかったですが、
もっと良い席にしておけば良かったと反省(m´・ω・`)m

カーテンコールは賞賛のブラヴォーが飛び交いました。

しかし、タイトル・ロールでもなかなか主役になれないろくでなし・・・と言われ続けるオネーギンこそが本来のオネーギン、
本流なのは間違いないですよ。

同じワリコフスキの「ロジェ王」を観たときにも思ったことですが・・・・
本流から外れるとしても良しと思えるのは、外れていようが説得力あるパフォーマンスを披露してくれる出演者の姿勢が素晴らしいということ、
作品や出演者に違った美しさや味わいを発見することもあること、
そして、それに賛同しようが、反発しようが、聴衆の活気こそが作品を次世代に繋げる原動力の一つになっているのは間違いないと実感するからです。




ドン・ジョヴァンニ・・OPÉRA BASTILLE・・2012/3/23 [オペラ]

昨年12月スカラ以来のドンジョ
このパリのドンジョは行けないだろうと思って、スカラに行ったわけですが、
こちらもなんだかんだを思いっきり知らんっぷりー・・・・してしまえば、見れる状況になったので、
エーイ!知らん!
行ってまえーーーー\(^o^)/
(もちろん誰にも迷惑はかけてないですヨ。自分が損しただけで)

Philippe Jordan Conductor
Michael Haneke Stage director

Peter Mattei Don Giovanni
Paata Burchuladze Il Commendatore
Patricia Petibon Donna Anna
Bernard Richter Don Ottavio
Véronique Gens Donna Elvira
David Bizic Leporello
Nahuel Di Pierro Masetto
Gaëlle Arquez Zerlina

演出は時代を現代に設定
高層複合ビルの上層階を想像させるセットで終始展開されます。
上手に天井までガラスの窓、窓の下には椅子テーブルが置かれ、
下手は2フロアにいくつかのドアが並び、エレベーターが角にあります。
このエレベーターも使って舞台に出入りするのですが、音楽が鳴ってないときはチーンと音をたててリアル、もちろん音楽が鳴っているときは音なし。
ガラス窓が大きく開いて下を覗き込むシーンがあるので、見る側に高層という印象をもたらしますが、実際の高層ビルだったら窓が大きく開くわけないのでツッコミどころではあります。

響かないと言われることもあるバスティーユですが、両サイドの壁、あるいはガラスが内側にカーブしていて、出演者の動く範囲は必然的に舞台前方が多く、奥で歌うことがあっても両脇、背後をセットが囲んでいるので、反響板となって歌手の声は良く響きました。
マッテイなどは良く声の通るスカラと同じくらい、またはそれ以上だったかもしれません。

この演出は現代社会で生きる人間が陥りやすい精神的状況や社会問題等、さまざま浮かび上がってきます。
ドンジョはスカラのように不敵な笑みを浮かべた不滅のドンファンではなく、
やりたい放題、傲慢で傍若無人、セレブビジネスマンですが、実は内面は孤独な寂しがり屋、
レポレッロに突然キスしたり、バイ・セクシャルの要素もあり・・・
ツェルリーナとマゼットは二人ともビルの清掃員。
パーティでは清掃員仲間が呼ばれて、ドンジョがやりたい放題。
墓場の場はアンナのお父さんの遺体が置かれている部屋から声が聴こえるという設定ですが、レポレッロだけでなく、ドンジョも普通に怯える。。
地獄落ちシーンはアンナとオッターヴィオが率いる清掃員に取り囲まれて(全員同じ仮面をつけているので、一種のカルト集団を連想させる)、アンナのお父さんの遺体に怯えるドンジョを○○○○○が刺す・・・
苦しむドンジョを清掃員達がかついで・・・地獄落ちならぬ○○落ち・・・・
最後は主要登場人物が罪の意識に苛まれて膝を落とすのに対し、堂々と舞台前方に立ち尽くす清掃員達。
階級闘争?に見えるのは、汗水流して働くものこそ健全な精神の持ち主なのだということか・・・
セレブよ、傲慢であるなかれ、地道に働くもののおかげでよい暮らしができるのだ・・・ということか・・・。

蛇足ですが、晩餐ではフォションの紙袋から色々取り出して食べるのが、いかにもパリらしく、忙しいセレブのビジネスマンらしい。
また、どうもバスティーユはミッキーの仮面が好きなようで(以前ロジェ王でもミッキーのかぶりものが登場した)、アンナ、エルヴィーラ、オッターヴィオはミッキーの仮面をつけてパーティーに登場。
地獄落ちのシーンも全員ミッキーの仮面をつけてドンジョを追い込むのは、アメリカナイズされた文化やビジネス主義が人間性を損なわせている・・・とでも言いたいような?

演奏は現代的な演出に合わせるように速めでしたが、レチタティーヴォは演技を伴って、ある時は大げさにゆっくりと、また無言の演技ありとヴァリエーション豊富で、全体としては展開が早く、飽きさせない作りになってます。
地獄落ちシーンはアクセントで多少凄みを出していましたが、あくまで現実の世界で起こっていること、淡々とした印象でした。
しかし、○○落ち・・・・幽霊より、人間の方が怖いヨ・・・という演出だったので、これでよいのでしょう。
ただ、速めの演奏は歌手の表現にどうしても制限がでてきて、もう少し声を伸ばしてゆっくりと歌わせたいと思うことしばしば・・・
特にドンジョとツェルリーナの重唱はスカラでプロハスカの伸びやかな歌声を聴いているだけに、寸詰まりのような印象が残ってしまいました。

マッテイについては速くても伸びやかに聴こえるように歌っていたのはさすが。
聴かせどころのセレナードはもちろんゆっくりと歌うのですが、こちらもスカラのように自由に伸び伸びと、ではなく、演出上、通常とは違う歌い方をしていました。
エルヴィーラが落としていったコートを愛おしそうに抱きしめ、途中から悲しそうに、切なそうにpで歌います。
そのまま崩れ落ち、横になって最後はコートを被って歌い終える。
孤独に苛まれているドンジョです。
本当はエルヴィーラを愛しているような印象も残りました。

エルヴィーラ役のジャンスは役に入り込んでました。
速めのテンポに気持ちが入りすぎて、アリア<何と言うふしだらな・・・あの人でなしは私を裏切り>は、さらに先走りぎみで歌っているようでしたが、
最後の事の顛末を考えると、ドンジョを思いすぎて極限状態に追い込まれていった様子と捉えると納得できます。

プティボンがアンナを歌うのも楽しみだったのですが、ザルツのルルとは全く別人。
父親を殺された悲しみや無念の情を見事に歌ってました。
ルルでは濃厚でカリスマティックな強さが全面にでていたので、来シーズン、バイエルンでジルダを歌うのが想像できませんでしたが、この人はジルダも歌える!と確信させる哀れさもありました。
但し、ドンジョに対する思いは薄くて、復讐心の方が強く印象に残るのですが、これも最後のドンジョの○○落ちシーンを考えると納得。

プティボンと声の相性が良く、聴いていて心地よかったのがオッターヴィオ役のリヒター。
若干高音が苦手かな?という印象は持ちましたが、柔らかく美しい声、小柄のアンナに寄り添う姿はアンナに対する愛情と優しさに満ちてます。
背がマッティと同じくらい高く、金髪でスマートなイケメン!ですヨ。

ツェルリーナ役のアルケス、マゼット役のディ・ピエロは容姿も声も役柄にピッタリ。

レポレッロ役のビジクはいかにも子分というキャラが( ・∀・)良い。

騎士長役のブルチュラーゼ、文句あるわけなし。

カーテンコールは歌手それぞれ賞賛されてましたが、ジョルダンにはブラヴォーと共に若干ブーも・・・
速い、淡白すぎる、歌手にもっとゆっくり歌わせろ、というところでしょう。
確かにスカラのようなキャストだったら大ブーイングだろうという速さではありました。
でも個人的には、こういった現代的演出だったら、アリだろうという範囲内、
出演者も演出にそって役になりきっていたので、なかなか楽しめた公演でした。
BLOG6737.JPG

プティボン、ビジク
アルケス、ディ・ピエロ









BLOG6738.JPG
ブルチュラーゼ、リヒター、ジャンス

肝心のマッテイとジョルダンの写真は失敗(・。・)

さまよえるオランダ人・・・新国立劇場・・・2012/3/20 [オペラ]

【指 揮】トマーシュ・ネトピル
【演 出】マティアス・フォン・シュテークマン

【ダーラント】ディオゲネス・ランデス
【ゼンタ】ジェニファーウィルソン
エリック】トミスラフ・ムツェック
【マリー】竹本節子
【舵 手】望月哲也
オランダ人】エフゲニー・ニキティン

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団

この演目は初鑑賞ですが、ワグナーといっても初期の作品ということで、ヴェルディのようだと書いてあるのを目にしたことがあります。
ホンマ(・◇・)でしたわ。
おかげさまで、かなりウツロウツロしながらボーっとすることに・・・
完全にZzzzzまではいかなかったのは席の座り心地の悪さ、相変わらず痛いです。

指揮のネトピルは2008年のバイエルンのフェスティバル、ブゾーニの「ファウスト博士」で話題になっていて、その写真が俳優さんみたいなイケメンだったのが記憶に残ってます。
聴くのは初めてなので、楽しみでしたが・・・・
メリハリをつけようとする意図は読み取れましたが、そのとおりオケが反応していたのかは???
音楽自体がヴェルディもどきということもあって(こんな言い方したらワグネリアンから石投げられるかな?)
全体としてズルズル、ダラダラと緩慢な印象が残ってしまい、(石はヴェルディファンから飛んでくるか?)
歌手との息も合ってない部分もあったような・・・・。
アリアをゆっくりと歌わせるようで、これもヴェルディ。
歌手がそれぞれ自分の歌いやすいように歌っていたというところでしょうか。
どうも公演の要になりきれてないような印象が残りました。

一番役になりきっていたように思えたのは、エリック役のムツェク。
この人のおかげでゼンタの人柄も愛される女性なのだとわかる。
早い話がエリックがいなかったらゼンタは・・・(・◇・)

ゼンタ役のウィルソンは歌うことしか頭になかったようで・・・^^;
歌はしっかりでしたが、役柄と合っているかは疑問。


主役のニキーチンは最初は乗り切れてないようにも思えましたが、進行するにつれて良くなってきたようでした。
声そのものがクールでミステリアスな哀愁を帯びています。
バイロイトで歌う人が日本でも同じ役で歌ってくれるということだけで、うれしいものがあります。

舵手役の望月さんも良かった。


再演でも演出家が来日したらしいですが、演技指導はなかったごとく、
というか演技というほどのものもなし・・・・
ゼンタなどは立っているか、座っているか、ゆっくりのそのそと歩くか、の3種類の演技とも言えない緩慢な動きだけ・・・・
あ・・・最後だけ両手上げていたから4種類。

音楽だけでなく、演出、演技もヴェルディ!これぞイタリアオペラ!てなところで、
最後オランダ人、ゼンタ、エリックが3人一列横並びで正面むいて歌いだした時は・・・
半分寝ながらワロタ(*≧m≦*)

それよりも何よりも・・・・
終わらせ方はいかがなものかと・・・・
ゼンタがノシノシと甲板に上がり、両手を上げたら・・・・
船がズブズブと沈む・・・・
って・・・・
まるで積載オーバーで沈んでしまったように見えるっしょ。
コメディにしたてて笑わせようとしたって、笑えませんから・・・(-_-;)

コーラスは迫力がありましたが、PAを使用する必要があったのか?
前後のテンポと微妙に合わなかったようにも思えたのは録音をPAで流していたのか?
大勢の水夫がショーのように全員そろってゴロゴロと動くのも取ってつけたようで妙だったような・・・

ボーっとしながらも、ある程度笑わせていただいた公演でした。
オランダ人の感想(・◇・)これでいいのか?

この二日後、
[ダッシュ(走り出すさま)]夜逃げするように・・・
[猫]は日本を脱出。
転ぶことなく、無事5公演と1リサイタル鑑賞後、
こっそりと戻ってきました。




ウィーン国立歌劇場2012/13シーズン発表 [シーズン・プログラム]

ただいま留守中につき、簡単に失礼します。
Shevaさん、お知らせありがとうございます。

http://www.wiener-staatsoper.at/Content.Node/home/Startseite-Content.de.php

サイト右上のSpieleplansucheに演目や指揮者、歌手の名前をいれるとお目当ての公演が探索できます。

┐(´∀`)┌ハイハイ
パーペはフィリッポづくし・・・・
Franz Welser-Möst | Dirigent
Daniele Abbado | Regie
6月
René Pape | Philipp II.
Ramón Vargas | Don Carlo
Simon Keenlyside | Rodrigo
Krassimira Stoyanova | Elisabeth von Valois
Luciana D`Intino | Prinzessin Eboli
9月
René Pape | Philipp II.
Roberto Alagna | Don Carlo
Simon Keenlyside | Rodrigo
Krassimira Stoyanova | Elisabeth von Valois
Luciana D`Intino | Prinzessin Eboli
キーンリーサイドはこの他ヴォツェック、リゴレットと、来シーズンウィーンでご活躍です。

フローレスは「愛の妙薬」、お相手は以前一緒だったシルヴィア・シュヴァルツちゃん。
Guillermo Garcia Calvo | Dirigent
Otto Schenk | nach einer Inszenierung von
Jürgen Rose | Ausstattung

Sylvia Schwartz | Adina
Juan Diego Flórez | Nemorino
Levente Molnár | Belcore
Adam Plachetka | Doktor Dulcamara

シュテンメがリング・サイクルのブリュンヒルデ!
ザイフェルトと一緒にトリイゾも!
http://www.wiener-staatsoper.at/Content.Node/suche/Suchergebnisse.de.php?q=stemme&GO=GO

バーデン・バーデン祝祭劇場2012/13シーズン [シーズン・プログラム]

BPOによるイースター祭については既に発表になっていましたが・・・こちら
他の公演についても発表になってました。
とはいえ、オペラの公演数は多くありません。

イースター祭ではラトル指揮、BPO
ファン・ダムが弁者、コジェナーは3人の侍女の一人で出演です。
新制作『魔笛』3月23、26、29日、4月1日

Sir Simon Rattle Musikalische Leitung
Robert Carsen Regie

Simone Kermes Königin der Nacht
Dimitry Ivashenko Sarastro
Pavol Breslik Tamino
Kate Royal Pamina
Michael Nagy Papageno
Chen Reiss Papagena
Annick Massis Erste Dame
Magdalena Kožená Zweite Dame
Nathalie Stutzmann Dritte Dame
José van Dam Sprecher


5月にはヘンゲルブロック指揮、バルタザール=ノイマン・オーケストラ
ネトレプコ、シュロット夫妻が伯爵夫妻です。

新制作『フィガロの結婚』5月17、20、23、26日
Thomas Hengelbrock Musikalische Leitung
Philipp Himmelmann Inszenierung

Erwin Schrott Graf Almaviva
Anna Netrebko Gräfin Almaviva
Luca Pisaroni Figaro
Mojca Erdmann Susanna
Katija Dragojevic Cherubino
Marcellina
Jonathan Lemalu Bartolo
James Elliott Basilio
Thomas Michael Allen Don Curzio
(Antonio)
Regula Mühlemann Barbarina
Balthasar-Neumann-Chor
Balthasar-Neumann-Orchester

どちらも興味深いものがあります。


ROH2012/13シーズン発表 [シーズン・プログラム]

毎度、ダラダラと書いてあるPDFこちら

読む気がしないわー・・・・・

興味があるのは
『悪魔ロベール』
出演:ハイメル、ダムラウ、レリエー、ポプラフスカヤ
(メ・ん・)指揮は・・・・トットコ・トットコ・・・・・・

『湖上の美人』はパリで観た公演と出演者はほぼ同じですが、
指揮がマリオッティ、演出がJohn Fulljamesです。


どうせ行けません・・・・

バイエルン国立歌劇場2012/13シーズン発表 [シーズン・プログラム]

サイト上のガイドを拡張するとご覧いただけます、こちら

噂は噂でしかなかったのが、『ボリス・ゴドノフ』
パーペの出番なし。
なんのことはない・・・・・
またまたフィリッポ・・・
キャストは今年とほとんど変わりなし・・・
ショージキ・・・・ツマラン<`~´>
あと7月11日にマルケ王だと・・・わーい・・・つまるかいな(・ε・) 

『ローエングリン』
昨年のバイロイトと同じダッシュ&フォークトが7月3日、一日だけあります。
11月はハルテロス&フォークト。
大工も不思議くん(フォークト)なら、様になるでしょう。

『愛の妙薬』
中村えりさんが、アディーナを歌います。
お相手はピタス。
フレッシュですね^^。

『ヘンゼルとグレーテル』
大野和士さん指揮。

『リゴレット』
夏のフェスティバルでルイージ指揮・・・幻のドレスデン再びとなるか?
ないな・・・ナイ・・・なくてよいのだ・・・・独り言でした^^;
プティボンがジルダを歌うのも面白い・・・少々イメージ違うけど・・・
カレーヤのマントヴァもちょっと違うかな?
Il Duca di Mantova Joseph Calleja
Rigoletto Franco Vassallo
Gilda Patricia Petibon
Sparafucile + Monterone Dimitry Ivashchenko
Maddalena + Giovanna Nadia Krasteva
Marullo Tim Kuypers
Borsa Matteo Francesco Petrozzi
Il Conte di Ceprano Christian Rieger
Usciere Goran Jurić

ドレスデン・ゼンパーオパー2012/13シーズン発表 [シーズン・プログラム]

プレミエはこちら

再演はこちら

SKDの首席指揮者に就任するティーレマンは3演目の指揮を執ります。

『バラの騎士』 
11月18、21、27日
Die Feldmarschallin: Soile Isokoski
Baron Ochs auf Lerchenau: Wolfgang Bankl
Octavian: Daniela Sindram
Herr von Faninal: Martin Gantner
Sophie: Daniela Fally
Marianne Leitmetzerin: Irmgard Vilsmaier
Annina: Helene Schneiderman
Valzacchi: Aaron Pegram
Ein Sänger: Joseph Calleja

6月9、12、16日
Die Feldmarschallin: Anne Schwanewilms
Baron Ochs auf Lerchenau: Peter Rose
Octavian: Elina Garanca
Herr von Faninal: Martin Gantner
Sophie: Daniela Fally
Marianne Leitmetzerin: Irmgard Vilsmaier
Annina: Helene Schneiderman
Valzacchi: Thomas Ebenstein

11月はガランチャ出演!
また6月は歌手の役にカレーヤが・・・11月はまだ未定ですが、サプライズとなるか?

ローエングリン』 1月13、17、20日
Heinrich der Vogler: Kwangchul Youn
Lohengrin: Robert Dean Smith
Elsa von Brabant: Soile Isokoski
Friedrich von Telramund: Wolfgang Koch
Ortrud: Jane Henschel
Heerrufer des Königs: Christoph Pohl

ドレスデンの演出はクラシックな正統派です。

『マノン・レスコー』 3月2、6、10日
Manon Lescaut: Norma Fantini
Lescaut: Christoph Pohl
Chevalier des Grieux: Thiago Arancam
Geronte de Ravoir: Maurizio Muraro
Edmondo: Giorgio Berrugi
Der Wirt: Peter Lobert
Ein Musiker: Christel Lötzsch
Der Tanzmeister: Timothy Oliver

プッチーニを振るのは珍しいですよね。

ん~~~~~~~
行くとしたら・・・・
プーになるしかない(・◇・)?



前の20件 | -